愛すること、赦すこと | コリントの信徒への手紙二 3章12-17節

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コリントの信徒への手紙二 3章12-17節

あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙二 3章12節~13節

愛すること、赦すこと

私たちは神から愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、そして寛容を身に着けなさいとパウロは勧めます。神への愛は隣人への愛の基盤となり、神の愛は隣人への愛を可能にします。人間の罪を赦すという贖罪の御業を通して、神は私たちに愛の本質を示されました。神が私たちの罪を赦してくださったがゆえに、私たちも互いに赦しあい、愛しあうことが求められているのです。

しかしながら、罪を赦されていてもいまだ罪人の性質が残り続ける私たちにとって、人を赦し、愛することは容易なことではありません。まして、仲たがいしている間柄にあればなおさらです。

ではいかにして、私たちは赦し得ないと思う者を赦すことができるのでしょうか。それは愛を身に着けることによって可能となるはずです。主イエスは十字架上で「父よ、彼らをお赦しください」と赦しの言葉を語られました。十字架にかけた者に対する怒りや復讐の言葉では決してありませんでした。愛することは赦すことです。キリストの平和が私たちの心を絶えず支配してくださるようにと祈りましょう。

豊川 慎(宣教と社会問題に関する委員会)