罪人を救うため | テモテへの手紙一 1章12-17節

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テモテへの手紙一 1章12-17節

「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた」という言葉は真実であり、そのまま受け入れるに値します。わたしは、その罪人の中で最たる者です。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テモテへの手紙一 1章15節

罪人を救うため

クリスマスは、このわたしのための出来事です。

もとより、恵みの光は私たち人類のため、信じない人びとのためにも射し込みました。人類は等しく祝福されたのです。しかし、何よりも罪人の中の罪人であるこのわたしを救うため、そして地上にキリストの体である教会を贖いとるためです。

使徒パウロはかつて、約束の救い主は聖なるイスラエルに救いをもたらす方と信じていました。そして我こそは選びの民の先頭に立つ者、ふさわしい者であると自負していました。ところが復活の主にお会いしたとき、聖なる共同体の一員に加えられる資格のない者であることを深く認め始めました。ついに、罪人の中で最たる者との自覚に至りました。

毎年のクリスマスの楽しみの一つは、パウロの深い自覚を共有し、より深められることです。救い主は、このわたしをも罪人の頭であると承知の上で、ご自身の御業に忠実にいそしむ者と信頼し、奉仕者としてくださいました。罪人こそ奉仕者になれますし、なるべきなのです。罪人らしく謙虚にクリスマスの意味を同じ罪人に伝えましょう。

相馬 伸郎(名古屋岩の上教会)