ローマの信徒への手紙 46-56節
主はその腕で力を振るい、
思い上がる者を打ち散らし、
権力ある者をその座から引き降ろし、
身分の低い者を高く上げ、
飢えた人を良い物で満たし、
富める者を空腹のまま追い返されます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 1章51節~53節
天地をひっくり返す歌
相馬 伸郎(名古屋岩の上教会)
主はその腕で力を振るい、
思い上がる者を打ち散らし、
権力ある者をその座から引き降ろし、
身分の低い者を高く上げ、
飢えた人を良い物で満たし、
富める者を空腹のまま追い返されます。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ローマの信徒への手紙 1章51節~53節
相馬 伸郎(名古屋岩の上教会)
2020年12月の聖書日課をまとめて表示します。
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クリスマスは、天と地がひっくり返される出来事です。
もっとも高くにいます主イエスがもっとも低くなられたからです。主は思い上がって権力を振るう者を打ち散らす神の国を地上に建てる王として到来されたのです。
その意味を悟った神の母となる少女マリアは、魂の底から神を賛美します。その歌はロマンチックなものではなく、地上の諸国の価値はひっくり返されると宣言し、その戦いへと招集するものでした。
しかし今なお、世界は、この世の力こそ絶対で、自分の力こそ真実であると考える人が多数です。少しでも他人より身分の高い者になろうと競争し続ける邪悪な時代が続いています。クリスマスの主を拒絶し続けているのです。
しかし、見えないものを重んじる新しい世界、低い者が高くされる新しい時代は始まっています。ですから、権力の横暴を見過ごし、飢えた人が空腹のままでいることを知りながら、降誕祭を真実に祝うことはできません。教会は少女マリアと共に新しい歌をその内外で確信をもって歌いつつ、その実現を目指して戦い続けるのです。