5つのパンと2匹の魚が用いられ | マタイによる福音書 14章13-21節

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

マタイによる福音書 14章13-21節

「ここにはパン5つと魚2匹しかありません。」イエスは、「それをここに持って来なさい」と言い、…日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 14章17節~18節

5つのパンと2匹の魚が用いられ

弟子たちは、男だけで5千人の人びとが空腹を覚えている現実を前にして、5つのパンと2匹の魚だけでは何の役にも立たないと思ったことでしょう。ところが主イエスは「それをここに持ってきなさい」と言われました。そして、主イエスがそのパンと魚を取り、天を仰いで賛美の祈りをささげ、裂いて弟子たちに配らせたところ、なんと人びとはそれを食べて満腹した、と言うのです。

これは突拍子もない奇跡物語のように思えます。けれども、よくよく考えてみると、私たちもしばしばこれによく似た経験をするのではないかと思います。私たちの差し出すものは、いつでも不完全な、罪に汚れたパン5つと魚2匹にしか過ぎません。目の前の厳しい現実を見るときに、自分の持っているものなど何の役にも立たないと、諦めたくなることがあるのです。

けれども、主は「それをここに持ってきなさい」と言われます。ですから、たとえ私たちが持っているパンがどんなにちっぽけであったとしても、この主を信じて、諦めずに、勇気をもって、主の御前に差し出していきたいと思います。そうすれば、主は必ず私たちの思いを遙かに越えて、それらを祝福して大いに用いてくださるでしょう。

【祈り】

厳しい現実の中にあっても、主が私たちの精一杯の献身を用いてくださることを信じさせてください。

吉田 謙(千里摂理教会)