神に従う人は信仰によって生きる | ハバクク書 1-2章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

ハバクク書 1-2章

「それは必ず来る、遅れることはない。
見よ、高慢な者を。
彼の心は正しくありえない。
しかし、神に従う人は信仰によって生きる。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ハバクク書 2章3節~4節

神に従う人は信仰によって生きる

ハバククは、南ユダ王国の末期の時代に遣わされた預言者です。ヨシヤ王によって神殿から偶像が取り除かれ、宗教改革が行われました(列王下23章)。けれども、ユダ王国の罪と腐敗は甚だしく、主の激しい怒りの炎はおさまりません(同23章26節)。ハバククは、「主よ、わたしが助けを求めて叫んでいるのに、いつまで、あなたは聞いてくださらないのか」と嘆きます(ハバ1章2節)。主なる神がイスラエルを覆う暴虐と不法を見過ごしにしておられるのではないかと訴えるのです。

主の答えは、「大いに驚くがよい。…見よ、わたしはカルデア人を起こす」というものでした(同5、6節)。カルデア人、すなわちバビロンを用いて、ユダ王国に神の裁きがもたらされます。バビロン捕囚の苦難が与えられるというのです。

カルデア人は冷酷で強暴なことで知られていました。納得できないハバククに、主は告げられます。「しかし、神に従う人は信仰によって生きる」。ローマ書に引用され、ルターの宗教改革の原動力となった御言葉です。主なる神は、神の幻、御計画があるとおっしゃいます。その実現を信じて、神の御業に依り頼むことに固く立つことが求められます。

神の民はいつの時代も、苦難の中で信仰によって生きる民なのです。

【祈り】

神の御計画の実現を待ち望む信仰の確信を豊かにお与えください。

望月 信(鈴蘭台教会)