おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第75編の言葉です。
「そうです、人を高く上げるものは 東からも西からも、荒れ野からも来ません」
自分で自分のことを実際以上に高く評価して、他人を見くだせば、それは傲慢と呼ばれます。人はしばしば傲慢になりがちです。少しでも人より高くいたい、少しでも他人より低く扱われることはいやだ…そう思う心がますます人を傲慢な思いへと誘います。
この詩編の作者は驕り高ぶる者たちに悩まされています。驕り高ぶる心は周りの人々を人として扱わなくなっていきます。周りの人々の痛みを感じることもなくなってきます。その傲慢な者たちの与える苦しみの中で、この詩編の作者は叫んだのです。
「そうです、人を高く上げるものは 東からも西からも、荒れ野からも来ません」
では、本当に人を正しく評価し、高く上げ、あるいは低くされるお方はどなたなのでしょう。続けて詩編の作者はこう言います。
「神が必ず裁きを行い ある者を低く、ある者を高くなさるでしょう。」
人は神の正しい裁きを目の前にいつも置くときに、驕り高ぶる思いから謙遜なへりくだった気持ちへと変えられていくのです。神の前に歩む歩みこそ、人を傲慢な思いから解放させるのです
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。