ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
外国での話です。発掘調査をしていた探検隊が、ここぞという所を掘り進めました。しかし、残念ながら目当てのものは見つからず空しく引き上げていきました。ところが、何年かたって、別の調査隊やはり同じ場所を、もう少し、もう一歩、掘り進めたところ、世紀の大発見をしました。前の探検隊が、大変に悔しがったのは、言うまでもありません。せっかく、正しい場所を掘り進めていたのに、あと一歩というところであきらめてしまったために、努力は水の泡になってしまいました。そんな大きなことでなくても、私たちも日常そういうようなことは経験するかもしれません。もう一歩進んでいたら、もうちょっと辛抱していたら、もうちょっとがんばっていたら、あそこであきらめさえしなければ、それができなかったために失敗してしまったと。
そういえば、聖書には「求めなさい。そうすれば与えられる。」という教えがありますが、それはニュアンスとしては、「求め続けなさい、そうすれば与えられる。」というものなのです。「求め続けなさい。そうすれば、与えられる。探し続けなさい。そうすれば見つかる、門をたたき続けなさい。そうすれば、開かれる。」というものなのです。逆に言うと、必ず与えられるから、与えられるまであきらめないで求め続けなさいということになります。もちろんこれは神様のこと、神様の恵み、救い、そういうことを求めることを意味しています。神様の恵み、救い、というものは、本当にすばらしい宝です。それは、求め続けるならば、あきらめなければ、与えられるものなのです。