ごきげんいかがですか。羽生栄光教会の村田寿和です。
旧約聖書の創世記2章16節に、こう記されています。
主なる神は人に命じて言われた。
「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の気からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」
ここには、神の命令と、それを人が破った時の罰則が記されています。神は人に、善悪の知識の木から決して決して食べてはならないこと。そして、もし、それを破ったならば、必ず死ぬことを警告なさいました。
結論から申しますと、初めの人アダムは、蛇にそそのかされ、この神の掟を破ってしまいます。そして、警告されていた通り、人は必ず死ぬものとなってしまったのです。現代の私たちは、死を当然のこととして受け入れています。けれども、死は、本来、神が造られた良き世界に、その場所を持たなかったのです。災害や、病や、死といった、あらゆる悲惨は、初めの人アダムが、神の掟に背いたゆえに、生じたものであったのです。
このアダムの罪によって、人の持つ「神のかたち」は歪められ、祝福であった結婚や労働にも暗い影が差し込んできました。聖書は、アダムにあって、全ての人が罪を犯したと教えています。それゆえに、人は誰も死の支配から逃れることができないのです。それができるのはただ一人、死から三日目に復活なされたイエス・キリストだけなのです。