ご機嫌いかがですか。東川口教会の櫻井です。
イエス様が活動された今から2千年前のイスラエルの社会では女性や子供たちの立場はとても弱いものでした。たとえば男性は自分の妻にどこか気に入らないところがあれば、いつでも離縁状を書いて、家から追い出すことができました。ところがその反対に、妻が夫を追い出すことはできなかったのです。しかしイエス様はこの考えに反対され「神様が結婚するように結びつけてくださった男女を人は勝手に引き離してはならない」と主張されたのです。
また当時の人びとは、子供は大人のように神様の戒めを守ることができない、役に立たない、汚れた存在だと考えていました。ところがイエス様は「誰でも、子供のようにならなければ天国に入れない」と教えられたのです。
人間は自分の都合次第で、その妻さえも捨てようとします。また大人のために役立つことができないからと言って子供の価値を認めません。しかし、神様はそんな人間とは全く違った価値観を持っておられるのです。罪を犯すばかりの私たち人間を神様は決して捨てることがありません。むしろ神様の足を引っ張るばかりの私たちを愛して、イエス様を遣わして、私たちを救ってくださるのです。ですから、この神様の目から見れば、女性も男性も、子供も、すべて大切な存在であると言えるのです。
聖書の言葉
「しかし、天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった」。マルコによる福音書10章6節