お元気にお過ごしですか。いずみ教会の小堀です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。
ある本で、こんな話を読みました。将棋の大山名人にある人が、「二時間三時間と長考なさいますが、それはどんなときですか。局面が困難になったときにあのように長考なさるのですか」と尋ねました。
すると、大山さんはニッコリと笑って「素人の方はそうお考えになるでしょうね。しかし、私たちが困ったと思ったときは、もう既に終わりです。あまりにも上手く行き過ぎているときにこそ長く考えるのです。」こう言われたそうです。
さすが素人とプロの違いを思わされました。物事が思う通りに進んでいるときにこそ、怠らずに、しっかりと前を見つめて一歩一歩、進んでいきたいものです。
私は今年4月に入ってからなんとインフルエンザに罹ってしまいました。「A型ですね。」医者から言われて、この時期にと我が耳を疑ってしまいました。
しかし、今回の病を通して神様から教えられたことがあるのです。それは、うまくいっている時にこそ、慎重に歩まねばならない、ということです。私は日頃からかなり健康には気を使っていたので、これだけ配慮すれば大丈夫だろう、そんな過信が自分の中にあったと思うのです。
聖書はこのように語ります
「だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい」(1コリント10:12)。
本当に自分の健康を守って下さるのは、神様であって、自分が健康を支えているのではないのです。「健康なとき人は自分の存在を忘れる」ニーチェはこのように言いましたが全くその通りです。自分を忘れたときこそ、実は不健康なときなのです。
うまくいっている時こそ、人生を長考して、一歩一歩、歩んでまいりましょう。
それではまた御機嫌よう。