いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
クリスマスと言えば、街にはきれいに飾られたクリスマスツリーがあちこちで見られます。今日のようなクリスマスツリーが飾られるようになったのはヨーロッパのキリスト教の影響があったことは間違いありません。少なくとも聖書の中にはクリスマスを祝う習慣はまだありませんし、常緑樹の緑に象徴的な意味を特別見出していたという聖書の記述もありません。
日本で最初にクリスマスツリーが飾られたのは1560年のクリスマスの時であったと考えられます。当時、大分の教会で劇が演じられた時にリンゴの実をつけた木が教会堂に飾られました。その時演じられた劇はアダムとエバが善悪を知る木から実をとって食べ、楽園を追放される聖書の話です。当時のヨーロッパではすでにクリスマスツリーに人間の堕落物語を象徴するリンゴの実を飾る習慣がありましたから、このときの木が日本最初のクリスマスツリーであったことはほぼ間違いないでしょう。
ところで、クリスマスツリーに人間の堕落物語を思い出されるリンゴを飾るのには、当時のクリスチャンたちのクリスマスに対する思いがこめられています。その思いとは、罪の縄目から人間を救って下さったイエス・キリストに対する心からの感謝です。
きょうのみ言葉…「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。」ローマの信徒への手紙3章23節24節