いかがお過ごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
クリスマス・クッキーというと日本ではあまりなじみがないかも知れません。サンタクロースや星やトナカイの形をかたどったクッキーにアイシングで模様を描いた単純なお菓子です。
その昔は、クリスマスツリーの飾り物として、実際にクリスマスツリーに飾られていたそうです。さらにその昔をたどっていくと、クリスマスツリーにはホスティアと呼ばれるパンが飾られていたそうです。つまり、クリスマス・クッキーはこのホスティアの名残だというのです。
きのうもお話しましたが、16世紀から17世紀頃のヨーロッパでは、クリスマスツリーには善悪の木の実を象徴したリンゴの実と、このホスティアと呼ばれるパンが飾られていました。ホスティアというのは聖餐式と呼ばれるキリスト教の儀式に使われる特別なパンです。そのパンはキリストが最後の晩餐のときに弟子たちに割いて渡したパンで、罪の救いのために十字架の上で命を捧げたキリストの体を象徴するものです。
もしどこかでクリスマスクッキーをみかけたら、ぜひ今日の話を思い出してください。クリスマスは罪の救いのために身代わりにご自分を死に引き渡されたイエス・キリストの誕生を覚える日なのです。
きょうのみ言葉…「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、私を信じる者は決して渇くことがない。」ヨハネによる福音書6章35節