いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。マタイによる福音書22章37節からです。
イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』」
主イエスは弟子たちに、「聖書の戒めは、神を愛し隣人を愛しなさいという二つの戒めに要約できる」とお教えくださいました。しかし、「この二つの戒めを一生懸命守って、真っ直ぐな人間になりなさい」と命じられたわけではありません。むしろ、このたった二つの戒めをも守ることができず、かえって背いてしまっている自分の罪深さに気づいて正直に認めてほしかったのです。
その証拠に、主イエスはこの二つの戒めをお教えくださった後、弟子たちに熱心に守るよう叱咤激励したりすることなく、たったお一人で十字架の死へと向かわれました。それは、愛の戒めに背いてしまっている私たちの罪のためであり、そのような私たちの代わりに罪の罰を受けるという愛をもって、私たちの罪を償ってくださるためでした。
主イエス・キリストは私たちに、聖書の戒めに照らして自分の罪深さを認め、身代わりの償いの愛に気づいてほしいのです。そして、キリストの十字架の愛を受けて、その与えられた愛の力によって、神を愛し隣人を愛する真っ直ぐな生き方を、私たち皆に始めてほしいと願っておられるのです。