いかがお過ごしですか。三川栄二です。昨日の日曜日から待降節に入り、クリスマスを待ち望む季節となりましたので、今週はそれにちなんだ聖書の物語を見てゆきましょう。
主イエスの母として選ばれたのはマリアと言う女性でした。彼女にはヨセフと言う婚約者がいて法律上は夫婦でしたが、まだ結婚生活にはいたっていませんでした。その彼女の許にガブリエルという天使が遣わされてとんでもないことを知らせにやって来ます。まだヨセフと関係を持っていないのに、「身ごもって男の子を産む」と予告されるのです。
それは神の力によって実現することで、生まれるのは神の子だと告げられますが、それを聞いたのはマリア一人。一体このことを誰が信じるでしょうか。ヨセフを始め、家族は一体誰の子を身ごもったのかとマリアを責めたてることになるでしょう。ただ責められて婚約が破棄されるだけではない、姦淫の罪で石打の刑とされるかもしれない、それが天使が告げた事柄でした。
ところがそれを聞いたマリアは、「お言葉どおり、この身に成りますように」とその通り自分に実現することを受け入れます。ここに神に対するマリアの信仰が表されています。マリアは、これから自分の身に起こる全てにおいて神が取り計らってくださると信頼して、わが身を委ねてゆきました。信仰とは信頼することです。「お言葉どおりこの身になりますように」と私たちも神を信頼するも者とされていきたいと思います。