いかがお過ごしですか。三川栄二です。
主イエスはわたしたちに主の祈りを教てくださいました。その主の祈りでは「日用の糧を与えたまえ」と祈ります。日用の糧とは、わたしたちの日々の生活を支えるための日毎の必要です。
昨年の大震災で、わたしたちはこれまでの生活が一瞬にして奪われてしまう危機の中に生きていることを思い知りました。わたしたちは毎日をとても不安定な基盤の上で生きています。だから日毎の必要を支え、守ってもらうように祈る必要があるのです。またそこでは体だけではなく心の必要もあります。衣食住が満たされても、それでわたしたちは生きることができるとは限らないからです。大切な人を失い、深い悲しみに襲われて生きる意欲をなくすこともあります。大きな問題に直面して挫折したり、絶望感に打ちひしがれることもあります。先行きの不安で心が一杯になり、生きていく希望をなくすこともあります。
わたしたちには慰めや励まし、希望や勇気が必要です。そうした心に必要な励ましが与えられて、生きていく思いが支えられる必要があります。そのように体と心がしっかりと支えられ、守られ、強められていくように、必要なものを今日お与えください。そして明日もお支えくださいと祈るのです。こうして、わたしたちが毎日を生きていくために本当に必要なものを神様が絶えることなくお与えくださることで、今日を生き、明日を支えられていきます。だから祈りましょう。日用の糧を与えたまえと。