あさのことば 2012年6月15日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: キリストの十字架(5)私たちの罪のため

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
 今週のテーマは、イエス・キリストの十字架の死の意味です。イエスは紀元30年ごろ、罪は無かったにもかかわらず十字架刑に処せられました。なぜ、イエスの十字架の死は人を救うことができるのでしょうか?しかも、当時の人たちだけではなく、わたしたちをも。
 
 様々な側面があります。要約しますと、十字架のイエスは、感化力を持つ愛の模範、神に対する罪の肩代わり、旧約聖書に教えられている罪の赦しの捧げ物が指し示していた本物、また罪の赦しを執り成す旧約時代の大祭司が指し示していた本物。
 実は、これらすべてを足し合わせてもイエス・キリストの十字架の全体を表しつくすことはできません。新約聖書も、キリストの十字架の死の意味についてはごく簡略にしか述べていません。その最も大切な説明は「キリストが、(旧約)聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだ」です。コリントの信徒への手紙一 15章3節。

 もっと詳しい説明がほしいという気持ちはありますが、これで満足しましょう。大切なことは、わたしたちの罪はわたしたち自身には解決できない。神がイエス・キリストをこの世界に送り、十字架の死に至らしめられた。それは「わたしたちの罪のための死」です。このイエス・キリストを信じる者を神は無条件で救って下さる。これがすべてです。

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