いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
イエス・キリストは、十字架にかけられる直前、ユダヤの支配者である総督ピラトに対して「わたしの国は、この世には属していない」と語りました。ヨハネ福音書18章36節です。
確かにキリストにはご自分の国があり、キリストはその国の王であると聖書は教えています。当時の王権は武力をもってライバルと闘い、勝利した者が手にしました。
キリストも戦いに勝って王の地位を獲得したことはそのとおりです。その戦いの相手は罪と死でした。ヘブライ人への手紙2章14節には「それは、死をつかさどる者、つまり悪魔を御自分の死によって滅ぼし、死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした」とあります。
キリストは十字架の上で死と戦いました。その戦いの武器は御自分の肉体でした。生身の体で神の刑罰としての死を受け、復活することにより、死を無力にし、永遠の命をご自分のものとされました。今は、永遠の命により、信ずる者を罪と死の支配から守り、わたしたちを神の子として養い育てておられます。
キリストの国は確かにこの世を支配するローマ皇帝の国とは違います。けれども、わたしたちと無関係な国ではありません。人は誰もが必ず死なねばならず、死はわたしたちにとって最後にして最大の敵であると言えます。死に勝利されたキリストはすべての人にとって、最も頼りになる救い主です。また、まことの王です。どうか、キリストをわたしの王として受入れてください。