櫻井良一（東川口教会牧師）

メッセージ： 肉体が衰えても、希望はさらに大きくなる

　ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
　一頃、世間では「アンチエイジング」という言葉が流行しました。肉体の老化を防ぐような様々な試みを言い表す言葉です。流行にとどまらず、「いつまでも元気で、若さを保ちたい」という人間の願望はいつの時代にも、決して変わることはありません。今でもテレビを見ていると、この人間の願望に答えようとするたくさんのコマーシャルが放送されています。ところが、どんなに努力しても、人間の老い、そして死は誰にも防ぐことができないのも事実です。ですから、もしわたしたちが自分の肉体の若さだけに希望を持っているのなら、その希望は日を追って小さくなって行き、やがて消えてしまうことになります。

　聖書の与える希望は、そのようなものではありません。なぜなら聖書の与える希望は、わたしたちの変わってしまう肉体の内側にあるのではなく、その外側、神様から与えられるものだからです。ある有名な信仰者は「わたしの希望は、わたしが年を取って衰えて行くごとに、反比例して大きくなる。わたしの希望はわたし自身の内側にではなく、神様の福音に置かれているからだ」と語りました。このように聖書の教える神の福音は、わたしたちが年老いて行っても、変わることのない喜びをわたしたちに提供してくれるものなのです。

　聖書の言葉
　「この福音は、神が既に聖書の中で預言者を通して約束されたもので、御子に関するものです。」ローマの信徒への手紙1章2節から3節です。

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