ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
私が神様を信じたのは、私が大学生のときでした。当時、私は心に後から後から湧きあがってくる、心配ごとや不安を抱えて苦しんでいました。そのために学校にも行けず、何もすることができない毎日を送っていたのです。何とかしなければといろいろな本を読んでみました。また、精神科の病院にも行って治療を受けました。しかし自分の苦しみは何も変わりません。
そんな日々の中、私はあるときラジオのキリスト教番組を聴くようになりました。そして、その番組で聖書のお話をしていた牧師に自分の悩みを書いた手紙を送ったのです。
しばらくしてその牧師から手紙の返事が送られてきました。その手紙の中に「苦しんでいる人の気持ちが分かるなら、その苦しんでいる人のために働く、教会の牧師になってみてはどうか」と言う言葉が書かれていました。そして私はこの手紙をきっかけに、牧師になって自分の人生を神様のために使おうと考えるようになったのです。
私は当時、自分の抱えている苦しみがなくなることだけを考えて生きていました。しかし、私にとって大切だったのは、自分の人生を何のために使うのかと言う、本当の人生の目的を持つことだったのです。その後も私の人生から苦しみが全く無くなった訳ではありません。それでも自分の人生を神様のために使うことができることが私のそれからの人生の喜びとなりました。
聖書の言葉
「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」マタイによる福音書6章33節