ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
イエス様が旅をしているとき、サマリアという地方で一人の女に出会います。
その女は正午ごろ、井戸に水を汲みにきたところでした。しかし、普通はその地方では、その時間は日中暑くて外に出歩かないものだったのです。夕方涼しくなってから水を汲みに井戸に来るものなのです。つまりこの女は、わざわざ暑いさなか、人のいない時に水を汲みに来ていたのでした。
というのも、この女は身持ちが悪く、今日のバツイチという言い方を用いると、バツ5で、さらには6人目の男と同棲しているという始末だったのです。世間からは白い眼でみられ、後ろ指をさされる状況でした。人目を忍んで生活するような者でした。
そんな女が、旅の途中井戸で休んでいたイエス様と出会ったのです。イエス様と話をしているうちに、自分の暗い過去や生活も全部イエス様に見抜かれてしまいます。それで、この人が救い主かもしれないと思い、イエス様に言います。「キリストと呼ばれるメシアが来られることは知っています…」。
それにイエス様が答えられます。「それは、あなたと話をしているこのわたしである」。それを聞いて、何とその女は水を汲むための水がめをそこに置いたまま、町に行って「この方が救い主かもしれません。」と人々に言ったのでした。それで人々も町から、井戸のところにいるイエス様のところへやって来たのです。そうして、イエス様を信じることができるようになりました。
バツ5の女の人も、イエス様と出会い、信じるようになり、新しい生活が始まったことでしょう。聖書は、こんな女の人のことも書いてあるのです。イエス様によって、そういう人でも新しい生活が始まるのだと教えます。