いかがお過ごしでしょうか。国立聖書教会の野島邦夫です。
善い事をすれば天国へ行けるし、悪い事をすれば地獄に落ちる。そんな誰の心にもある思いは、イエス・キリストへの信仰を強調するキリスト教には関係無いのでしょうか。いえ、深く関わります。
神の善悪の基準、律法に適う善い事をすればよい報いを受けて天国に行けるし、適わない悪い事をすれば神に報復されて地獄に行く。これは神がもともと定められた「世界の秩序」です。
この鉄則は、神がこの世界を創られた時から終わりの時まで、あらゆる時代を貫いて全地域のすべての人々に当てはまります。他人事ではありません、21世紀の日本に生きる私たち自身にも当てはめなくてはなりません。
それをよく考える時、善い事をすれば天国へ行けるし、悪い事をすれば地獄に落ちると何となく感じているにしても、自分に甘いこの私は、得手勝手な善悪の基準を作って自分をごまかし、慰めていることに気づきます。そして神の善悪の基準、律法に照らして見る時、律法に適うことをしない自分、適わないことばかりしてしまう自分の惨めさがはっきりわかってきます。
そのままでは今は安穏と生きていてもやがて神が善悪の清算をされる際、自分は呪いを受けるしかないと実感が湧く。その時「ただイエス・キリストへの信仰によってのみ。」ということの途方もない価値がわかります。