おはようございます。いかがお過ごしでしょうか。私は千葉県松戸市の松戸小金原教会で牧師をしております、三川共基と申します。
「肩の荷が下りる」という慣用句があります。何らかの責任や仕事がひと段落し、重圧から解放されるという意味の言葉です。わたしたちは日々、様々な責任を負っており、疲れを覚えることもあります。そういう中、肩の荷が下りて肩が軽くなる時、ホッとひと安心することができます。
かつて古代イスラエル王国の王であったダビデは、聖書に次のような詩を残しています。
「あなたの重荷を主にゆだねよ。主はあなたを支えてくださる。主は従う者を支え、とこしえに動揺しないように計らってくださる。」(詩編55:23)
今ダビデは様々な悩みや不安や恐れに打ちのめされています。もう少し詩を読み進めていきますと、ダビデを襲っている苦悩とは、親しい友人による裏切りであるとわかります(同14〜15節参照)。
ダビデは、そういう逃げ場のない苦痛の思いを受け入れてもらえる場所をただ一つ持っています。ダビデは聖書の神様に向かって、苦痛や恐れや悩みをぶつけます。その祈りの中で、ダビデは神様が支えてくださり、もう動揺することはなくなると、確信に満ちるようになります。この神様の約束を受ける時、その心は平安にされ、神様の信頼へと突き動かされていくのです。
わたしたちもこのように、自分の重荷を主にまかせていく時、肩の荷を下ろすことができ、平安と信頼の心をいただくことができるのです。