いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
新約聖書のコリントの信徒への手紙二の5章には、「キリストと結ばれる」ことによって、私たちは新しくされるのだと書かれています。しかし、私たちはどのようにして、「キリストと結ばれる」ようになるのでしょうか。
この世の宗教には様々なものがありますが、この世の宗教というのはつまるところすべて、人が神になろうとすることです。人が頑張って修行をして、徳を積んで、神になろうとすること。それがこの世の宗教です。しかし、聖書は、人はどうしたって神にはなれないと言っています。ではどのようにして、私たちが「キリストに結ばれる」ということが起こってくるのでしょうか。
この手紙を書いたのはパウロという人ですが、キリストがパウロのところに来てくださったことによって、パウロはキリストに結ばれました。聖書には、神が人に出会ってくださる場面がいくつかありますが、いつも、神の側から人に出会ってくださるのです。そして、メッセージを伝えてくださるのです。
神が人に語りかけてくださる時、一番多いのが、人を通して神が語ってくださるという場面です。そう考えますと、私たちが新しくされるかどうかは、人の言葉の中に神の言葉を聞き取ることができるかどうかにかかっていると言えます。今日、私たちが聞く誰かの言葉は、神からのメッセージなのかもしれません。