ご機嫌いかがですか。牧師の豊川修司です。
主イエスは弟子たちを連れて広範囲に御言葉を伝える旅に出かけました。今のように交通手段が無いのに、町や村を残らず歩き回りました。
ふと、52才から神学生になって、牧師のいない教会に住み込んでチラシを配布したことや、その後56才で牧師になってからもチラシを配布し続けたことを思い起こしました。チラシ配布によって町の様子が分かり、住民の生活の匂いを感じます。これは主イエスの宣教の基本です。
著者マタイは、マタイによる福音書9章35、36節で主イエスの御言葉の旅の行動をこう書いています。
「イエスは町や村を残らず回って、会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いをいやされた。また、群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた。」
主イエスの御言葉の旅の特徴は、教会に閉じこもらないで、出て行くことによって、御国の福音を宣べ伝えた点です。外に出て、弱り果てている住民を見て憐れむ思いを持つことは宣教の基本です。
今の時代、御言葉は教会から出ないでも、インターネットでPRできるようになりました。しかしパソコンと指だけではなく、主イエスに倣って足を使って町に出ることこそ、心と心の通う伝道ができるのです。