杉山昌樹（新座志木教会牧師）

メッセージ： 神によって生まれる

　いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。

　ヨハネによる福音書の冒頭は「初めに言葉があった、言葉は神と共にあった。言葉は神であった。」で始まります。この数行はただそれだけで、天地創造から現在に至る、世界と私たちのあり方を示しています。それに続いて、証しをする人としての洗礼者ヨハネについて、彼は「主イエスこそが世を照らす光である。」と伝えようとした人だ、と書かれています。

　ところが世は、すなわち私たち人間は、この光であり、言葉である方、主イエスを受け入れようとしない、というように描かれています。それは一面の事実を表しています。私たちはいずれにしましても、神様のことや、主イエスが私たちを救ってくださる方であることについて、生まれたままではよくわからないものだからです。
　それは決して正しい状態ではありませんが、人間としては当たり前の状態とすら言えるでしょう。そして何よりも神様ご自身がそれを知っておられました。

　では私たちは一体、どうなるのでしょうか。ヨハネによる福音書の続きを読みますと、主イエスを受け入れる人たちがやがて登場する、と書かれています。それはどのようにして起こるのでしょうか。それは、人間の努力によってではなく、普通の意味での肉体的な誕生でもなく、ただ神様によって私たちが新しく生まれ変わることによって、となっています。

　主イエスは私たちが新しく生まれることができるように、地上に生まれてこられました。このクリスマス、私たちは改めてこの主イエスが来てくださった意義に目を向けたいのです。

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