いかがおすごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
きょう、クリスマスは、救い主イエス・キリストの誕生を覚えて記念する日です。キリスト教の影響を受けた国々では、この日を祝日として休むところがほとんどです。
さて、イエス・キリストの誕生の意義はどこにあるのでしょうか。聖書は様々な仕方でそれを表現しています。中でも、マタイによる福音書は端的にそれをこう語っています。
「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」(1:21)
「イエス」という名前は「主は救い」という意味のヘブライ語からきています。この名前自体は決して珍しい名前ではありませんでした。「主こそ救いである」という思いを込めて、自分の子どもに名前を付けるのは、聖書の神を信じる者にとっては普通のことでした。
しかし、キリストにこの名前が付けられたのは、そういう期待とは意味が違います。というのも、このお方自身が救いをもたらすことができるお方だからです。しかも、その場合の救いとは、罪からの救いであると、マタイによる福音書は語っています。キリストの誕生が全世界で祝われるのは、このお方に罪からの救いの希望がかかっているからです。
今日の聖書の言葉
「『キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた』という言葉は真実であり、そのまま受け入れるに値します。」テモテへの手紙一 1章15節