おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
秋の代表的な花といえば、コスモスを思い浮かべる人が多いと思います。春の桜に対して、秋の桜と書いてコスモスと読ませます。もっとも、秋の桜と書いてコスモスと読ませるようになったのは意外と歴史が浅く、山口百恵のヒット曲「秋桜」以来だといわれています。確かに国語辞典には「あきざくら」という見出しで登場します。
ところでコスモスという花の名前は、ギリシア語に由来する言葉で、その意味は「宇宙」や「世界」を意味します。とくに調和のとれた秩序だった宇宙や世界を指してコスモスと呼ぶようになりました。コスモスの花弁が調和のとれた並び方をしているところから、この名前がつけられたと言われています。
ギリシア語で書かれた新約聖書にも、この「コスモス」という単語は180回以上登場しますが、その意味は秩序だった世界というよりは、神に敵対する「この世」という意味で使われています。きれいな花のコスモスとはまるで違うイメージです。しかし神はこの罪に染まった世に、御子イエス・キリストをお遣わしになり、本来あるべき姿に世界を造り変えてくださいます。
きょうのみ言葉…「神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」ヨハネによる福音書3章17節