おはようございます。西鎌倉教会の大木信です。
私たちが人生の最初に出会う社会的環境、それが「家庭」です。自分以外の人格と初めに触れる場所、そして自らの人格を形成していく場所でもあります。この家庭が健全であることは、一人の人間成長にとって、また社会全体にとって大変重要なことです。
しかし、ニュースなどを見聞きしますと、このことが難しい家庭もあるようです。夫婦喧嘩が堪えない。親子の関係がよくない。毎日が本当に修羅場だ、そんな家庭もあるのです。そしてそういう家庭であることに痛みを覚えて、悩みを抱えて教会に来られる方も少なくありません。
人が家庭や社会の中で生きていく、自分と異なる考え方を持った人と共に生きていくときに必要不可欠なものは、相手を自分と同じように尊ぶことです。具体的には、互いに責任ある言葉を用い、行動する。そして欠点や弱さを補い合い、一人でいる時よりも、より良い人格でいられる関係を努力して築き上げていくのです。
心の伴わない、無責任な思いや言葉から生まれるものは、平和ではなく不和です。自分と同じように、人に対して愛と責任ある態度を取り続ける。これこそ神に祝福された関係を家庭や社会で作り出す人であり、幸いな生き方です。