いかがお過ごしでしょうか。横浜教会牧師の千ヶア基です。今日も、神様の御言葉に聞きたいと思います。
会いたいけれど会えない。そういう経験は私たちの心を寂しく辛い思いにさせます。昨年から始まった新型コロナウイルス感染症により、実家への帰省を控えている人も大勢いることでしょう。
旧約聖書の信仰者は「会いたい」という気持ち、特に「神様に会いたい」という気持ちを動物の姿に喩えて表現しています。詩編42編2節「涸れた谷に鹿が水を求めるように、神よ、わたしの魂はあなたを求める。」
私たち人間を含めた動植物は、水が無くては生きていけません。鹿が、干ばつによって生じた渇きを潤すために谷川の水を求めてやって来る。そこには同じように水を求めてくる猛獣がいるかもしれない。油断すれば命を奪われます。でも命をつなぐために必要な水のためになら、不安があっても前に進もうとしていく。命を保とうと必死に生きる鹿の姿が詩人の心境を言い表しています。
人生の中で生じる焦りや苛立ち。不安や恐れ。それを自分の力で落ち着かせるのではなく、神様に助けを求めてみてください。私たちが「神様、わたしたちの心を落ち着かせてください。」と慕っていくとき、その思いを聞き届けて、心の拠り所になってくださいます。