おはようございます。ごきげんいかがでしょうか。大宮教会牧師の辻幸宏です。
聖書には十戒が記されています。「十戒」とは、「十」の「戒め」と記し、繰り返し「○○してはならない」という戒めが語られています。このように聞くと「クリスチャンになるのは大変だ。」「自分には無理だ。」と思われる方もいるかと思います。
しかし聖書は十戒を語るにあたり、前の文、「前文」を記します。この前文を確認することにより、十戒のイメージが変わるかと思います。聖書は語ります。「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。」(出エジプト20:2)つまり神さまは「この戒めを守ることにより救いますよ。」と語るのではなく、奴隷で苦しんでいたイスラエルの人たちを救い出してくださった後にこの十戒を与え、神さまの恵みから離れないように、とお語りになります。
今の時代に生きる私たちも同じです。十戒を守ることによりクリスチャンになれるのではありません。神さまを信じる人を、神さまはすでに救ってくださっています。そして神さまの救いから離れないよう、私たちを守るために、十戒をお与えくださいました。
それはちょうど親が子どもたちを育てるように、命の危険から守るために時には子どもに対して強く語るのと同じです。十戒には私たちに対する神さまの愛が込められています。