どうも、みなさん、ごきげんいかがですか。横浜市港北区にあります、綱島教会牧師の小宮山裕一です。
聖書にはたくさんの人物が登場します。その中でも特に、魅力的な人物を紹介します。
今日はナボトです。この人は聖書の登場人物の中で決して有名な人ではありません。ナボトの言葉は聖書の中にたったひとつだけです。「先祖から伝わる嗣業の土地を譲ることなど、主にかけてわたしにはできません」(列王記上21:3)
この時、時の王様であるアハブは自分の宮殿の近くにあるナボトのぶどう畑をほしがっていました。王様と市民ですから、本来であればナボトは拒否することはできません。しかしナボトは王様からの願いを拒否しました。もっと良いぶどう畑をあげるという王様からの申し出も拒否します。
どうしてナボトは王様からの要求を拒否したのでしょうか。それは、その土地がただの土地ではなく、神が与えてくださった土地だからです。ナボトの一族が代々受け継いできた土地。たとえ王様であってもその土地を奪うことはできないのです。それがナボトの思いでした。
本当に大切なものを最後まで守り切る。そのためには、本当に大切なもの、自分が守るべきものを知ることが大切です。神を信じるということは、自分の人生にとって何が大切なのかを知ることであり、大切なものを守るために生きることなのです。