いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
イエス・キリストの誕生は、前もって、母となるマリアに予告されました。その話を聞いて、最後にマリアは言いました。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」(ルカ1:38)自分のことを「はしため」、と言いました。「はしため」というのは女性の奴隷のことです。奴隷は、自分の意志ではなく、主人の意志に従います。
ただ、この言葉は、大変な覚悟をしてそう宣言したということではないでしょう。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」この言葉は、話を良く聞いて、落ち着いて、安らぎを感じているからこそ、言える言葉です。
マリアはこれから、結婚前に子どもを身ごもることになります。普通に考えたら、マリアがヨセフを裏切ったとしか考えられないことが、これから起こってくるのです。しかし、マリアに対して語られていたのは、それが神の恵みであるということでした。神様は私たちの常識に収まる方ではありません。ただ、神様が実現してくださるのは恵みであると、マリアは信じたのです。
それは困ります、止めてください、と言っても良かったはずです。けれどもマリアは、神様は恵みを実現してくださる方であると信じたのです。
私たちも、同じように信じたいと思います。私たちも今日、神様が恵みを実現してくださることを聞いたのです。
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