ご機嫌いかがですか、湘南恩寵教会の坂井です。新しい年も御言葉の恵みが皆さんに豊かにありますように。私の当番の時は、「詩編の祈りに心を合わせて」というシリーズでお送りしています。今日は詩編の54編です。
この詩編は「ジフ人が来て、サウルに『ダビデがわたしたちのもとに隠れている』と話したとき」になされたダビデの祈りであると、解説が付いています。これはサムエル記上23章19節に記されている故事です。
ダビデがまだ王になる前、先王サウルに忠実に仕えていたのですが、猜疑心にかられたサウル王によって命を狙われることになりました。ダビデはそのサウル王の追跡から逃がれて、ジフの荒れ野に身を隠したのですが、その地の住人から密告されて、あわや捕縛という間一髪の危機を迎えた、というわけです。
その時のダビデの気持ち…、そのダビデと同じように今、絶望的な状況に追い込まれている方もいるかもしれません。しかし、足を動かすことさえできない苦境にあっても、私たちを立ち上がらせることのできる「イエス・キリストの名」を呼び求めることへと、この詩編は導いてくれます。
では、ご一緒に祈りましょう。
神よ、御名によってわたしを救い、力強い御業によって、わたしを裁いてください。神よ、わたしの祈りを聞き、この口にのぼる願いに耳を傾けてください。主よ、新しい年にあなたの助けがありますように。私は信じます。あなたはわたしを助けてくださる。わたしの魂を支えてくださる。恵み深いあなたの御名を、私はほめたたえます。