お変わりありませんか。川越教会牧師、木村恭子です。
今週は、「イエス・キリストを通して神を知る」というお話です。
マルコによる福音書1章40節にはこんな記事があります。「さて、重い皮膚病を患っている人が、イエスのところに来てひざまずいて願い、『御心ならば、わたしを清くすることがおできになります』と言った。イエスが深く憐れんで、手を差し伸べてその人に触れ、『よろしい。清くなれ』と言われると、たちまち重い皮膚病は去り、その人は清くなった。」(マルコ1:40-42)
当時、「重い皮膚病」を患っている人は、村や町から離れ、社会から隔離された生活を強いられました。人々は病の伝染を恐れ、彼らを近づけなかったのです。しかし、家族や友人から引き離され、孤独と寂しさの中で、病気と向き合わなければならない彼らの心は、どんなだったでしょうか。
イエスは、この人に手を差し伸べ、この人に触れて「清くなれ」と言われました。イエスは、この人の寂しさや苦しみにまで目を止め、そして、彼の病をいやされたのです。
イエスのお姿から、神は、わたしの心と体の両方を知り、気遣い、温かく配慮してくださることがわかります。神のもとにひざまずいて願うとき、神はあなたにも手を差し伸べ、温かく配慮してくださいます。