いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
イエス様が、12人の使徒を選ばれた時のことです。イエス様は、祈るために山に行き、父なる神様に祈って夜を明かされました。徹夜の祈祷をされての選択です。朝になると、弟子たちを呼び集め、その中から12人を選ばれました。イエス様は、神の子としてこの世界に遣わされましたが、絶えず父なる神様に祈り、父なる神様の御心に適う歩みをされました。
「使徒」と呼ばれる者たちは、特にイエス様の側近の弟子として、イエス様から直接学んだ者です。使徒という言葉は、遣わされた者という意味で、派遣する者の代理として働く力と権威を持っています。イエス様の働きも、一人でするよりは、二人一組としても6倍になります。そのためにイエス様は、彼らを訓練して、派遣しました。
しかしこの時、その12人の中に、後に裏切り者となったイスカリオテのユダも選ばれていました。この時、ユダ自身は、後に自分がイエス様を裏切って、銀貨30枚で売るとは思ってもいませんでした。彼も、イエス様の教えと力ある業に心揺さぶられて、イエス様に従って来た弟子の一人です。自分を裏切ると分かっているとしたら、わたしたちはそのような人と共に仕事をしたり、保証人になったりすることはありません。自分が損害を被るからです。けれども、イエス様は、すべてをご存じであり、ですから、父なる神様と祈り、この人選を決断しました。
その後の弟子たちの姿を見ると、直接裏切ったのはユダでしたが、他の使徒たちも全員、イエス様が逮捕された時に裏切って逃亡しました。結局、全員裏切り者でした。イエス様は、そのような弱い者を祈りの中で選び、今も弱いわたしたちのために祈り続けておられます。わたしたちが信仰を持つことができ、そして信じて歩むことができるのも、イエス様の執り成しの祈りがあるからです。