あさのことば 2024年3月25日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

石原知弘(東京恩寵教会牧師)

石原知弘(東京恩寵教会牧師)

メッセージ: ある月曜日の話



 おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。

 月曜日、多くの教会は、前日の日曜日とはちがってとても静かです。月曜は牧師の休日、という教会も少なくありません。私は、そんな月曜日の教会で、掃除をするのを楽しみにしています。すでに日曜日に、教会の皆さんがきれいにしてくださっているのですが、月曜日の静かな教会で、ちょっとしたところでも掃除をするのは気持ちのよいものです。

 新約聖書の時代、ある月曜日、「宮清め」と言われる出来事が起こりました(マルコ11:15-19参照)。エルサレム神殿に行かれたイエスさまが、そこで商売をしていた人たちを追い払われたのです。めずらしく荒々しい様子のイエスさまのお姿ですが、神さまを第一とするべき神殿で、お金を一番とするようなことをしてはいけない、ということを示されたのでした。イエスさまは、神殿は祈りの家であると言われました。宮清めは、神殿という場所をきれいにするとともに、何より私たち自身を、祈りに生きるように整えてくださる出来事でした。

 月曜日に教会の掃除をしながら、イエスさまが神殿で荒々しくふるまわれたのは、この静けさを取り戻してくださるためだったのだと思い巡らします。お金や自分のものばかりを求めていた私たちに、神さまは、イエスさまをお与えくださり、罪のけがれをきれいにし、祈ることを教えてくださいました。

 皆さんも、日曜日の礼拝とともに、月曜日にも静かに祈りをささげてみてはいかがでしょうか。

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