いかがお過ごしですか。新潟教会牧師、長谷川はるひです。
今週は、新約聖書にある「フィレモンへの手紙」についてお話します。
この手紙の最初には、「キリスト・イエスの囚人パウロと兄弟テモテから」(フィレモン1)と、差出人の名前が記されています。「キリスト・イエスの囚人」とは、パウロが監禁された囚人であること、キリスト・イエスの愛に囚われ、イエスのために働いていることを表わしています。テモテは、年老いたパウロの世話をし、パウロの話すことを書き留めて、この手紙を書いたと考えられています。
手紙の宛名は、「わたしたちの愛する協力者フィレモン、姉妹アフィア、わたしたちの戦友アルキポ、ならびにあなたの家にある教会へ」(フィレモン1-2)です。「協力者」というのは、イエスのために協力して働く人、という意味です。自分の家を教会として提供し、神のみことばを分かち合い、祈り、賛美し、礼拝する共同体を指導するのが、フィレモンです。
フィレモンの家の教会には、アフィアという女性がいて、教会に来る人を迎えてくれるのでしょう。アルキポは、パウロの他の手紙にも名前が登場します。イエスの福音を伝える働きを「戦い」と呼んで、いっしょに戦う友として、アルキポは、フィレモンの家の教会で戦っているのでしょう。そんな教会の様子が、手紙の差出人と宛名から分ります。
あなたも、お近くの教会で、フィレモンやアフィアやアルキポのような人に出会うことができるでしょう。