レビ 19章
あなたたちは聖なる者となりなさい。あなたたちの神、主であるわたしは聖なる者である。 レビ記 19章2節
聖なる者となることを切望される主
神は、その聖さをご自分の民に求められます。この教えは、モーセや共同体が生み出したのではなく、聖なる神ご自身から発せられたのです。もし、戒めや命令が神に由来しないなら、「聖なる者となる」動機と目標は定…
詩編 64編
わたしを隠してください
さいなむ者の集いから、悪を行う者の騒ぎから。 詩編 64編3節
誹謗中傷の言葉に囲まれていても
どこの世界でも言葉の持つ暴力性を警告することわざがあります。「人を呪わば穴二つ」などがその代表です。ここで詩人は、危険なまでの中傷を受けていたようです。傷口は小さいようでも深い所にダメージを与える鋭…
マルコ 12章28-34節
「『…あなたの神である主を愛しなさい。』…『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。」 マルコによる福音書 12章30節~31節
いちばんたいせつな掟は何ですか
「あらゆる掟のうちで、どれが第一でしょうか」という律法学者の問いに対して、主イエスは「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」とお答えになりました。最善…
民数記 34章
…嗣業としてあなたたちのものになる土地は、それぞれ境で囲まれたカナンの土地であって、それは次のとおりである。 民数記 34章2節
神を信じて自分を御前に投げる
イスラエルの民は神の祝福を、長寿、子孫、土地であると考えました。神は生きて働かれる現実的な御方です。そして、神が与えてくださる祝福もまた具体的なことです。 イスラエルがカナンの土地を見る前から、神は彼…
民数記 35章
人を殺した者については、…一人の証人の証言のみで人を死に至らせてはならない。
民数記 35章30節
命を尊ぶ神が御子を十字架につけ
神は、目には目を歯には歯を、命には命を求められます。人を殺してしまうような者は、然るべき裁きを受けなければなりません。神は命を尊いものと見ておられます。神は厳正な裁きをなさいます。義なる神であり、公…
民数記 36章
以上は、エリコに近いヨルダン川の対岸にあるモアブの平野で、主がモーセを通してイスラエルの人々に命じられた命令と法である。 民数記 36章13節
荒れ野を超えて永遠の命へと入れられる
神の戒めは、十戒に代表されるように、命令であることが多いです。「してはならない」、「するように」と命じられます。神の戒めは、私たちを縛るためにあるのでしょうか。 神は私たちに自由を得させてくださいます…
エレミヤ 26章
「主の神殿の庭に立って語れ。ユダの町々から礼拝のために主の神殿に来るすべての者に向かって語るように、…ひと言も減らしてはならない。」 エレミヤ書 26章2節
霊と真理をもって礼拝する
背信のユダの民の罪を指摘し、悔い改めを迫った預言者エレミヤの任務は、実に困難なものでした。語るようにと主に遣わされた場所は、ほかでもない神殿でした。神殿は神礼拝の中心地です。また、神殿は神に特別な召…
レビ 20章
わたしのすべての掟と法を忠実に守りなさい。そうすれば、わたしがあなたたちを住まわせるために導き入れる国から吐き出されることはない。 レビ記 20章22節
神の掟と法を忠実に守る
聖にして義なる神は、イスラエルの民の聖さと神への服従を守り保つために、犯罪に対して刑法を定められました。なかでも、この章の死刑の規定は、容赦なき苛酷さが感じられるかもしれません。しかし、ここでは、罪…
詩編 65編
いかに幸いなことでしょう
あなたに選ばれ、近づけられ
あなたの庭に宿る人は。 詩編 65編5節
恵み潤す神と共にいる幸い
キリスト者は善人と思われているかもしれません。しかし、私たちの誰もが知っていることですが、善人だから教会にきているのではありません。いや、正反対に神に逆らい背く者でありました。それにもかかわらず神は…
マルコ 12章38-44節
「また、やもめの家を食い物にし、見せかけの長い祈りをする。このような者たちは、人一倍厳しい裁きを受けることになる。」 マルコによる福音書 12章40節
こころから主を愛する信仰者に
主イエスは、「見せかけの信仰」を警戒されます。自分の信仰を見せびらかすために、「長い衣をまとって歩き回ることや、広場で挨拶されること」を好み、「見せかけの長い祈り」をする当時の律法学者たちに対して、…
エレミヤ 27章
「わたしは、大いなる力を振るい、腕を伸ばして、大地を造り、また地上に人と動物を造って、わたしの目に正しいと思われる者に与える。」 エレミヤ書 27章5節
すべてを主の御心と受け止める
年若い預言者エレミヤに与えられた使命は、実に過酷なものでした。彼の預言はユダの政治的支配者や宗教的指導者、また民にとっては受け入れがたいものでした。バビロンの王ネブカドネツァルに完全に降伏するように…
エレミヤ 28章
そこで、預言者エレミヤは主の神殿に立っていた祭司たちとすべての民の前で、預言者ハナンヤに言った。 エレミヤ書 28章5節
ご自身の約束に真実な主
このときエレミヤが対決したハナンヤは、彼より恐らくはるか年長の預言者でした。ハナンヤは、祭司とすべての民の前で「万軍の主はこう言われる。…2年のうちに、わたしはバビロンの王ネブカドネツァルがこの場所か…
エレミヤ 29章
「わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている…。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」 エレミヤ書 29章11節
将来と希望を与える計画
バビロンへ連れ去られたユダの人びとにエレミヤは手紙を送り、主の言葉を告げました。「家を建てて住み、園に果樹を植えてその実を食べなさい。妻をめとり、息子、娘をもうけ…」と、バビロンで落ち着いた生活をする…
エレミヤ 30章
お前が散らされていた国々を
わたしは滅ぼし尽くす。
しかし、お前を滅ぼし尽くすことはない。
わたしはお前を正しく懲らしめる。 エレミヤ書 30章11節
主の正しい懲らしめ
主の言葉がエレミヤに臨みました。「見よ、わたしの民、イスラエルとユダの繁栄を回復する日が来る、と主は言われる。主は言われる。わたしは、彼らを先祖に与えた国土に連れ戻し、これを所有させる」(2、3節)。 …
レビ 21章
神に属する聖なる者であるように、神の名を汚さないようにしなければならない。 レビ記 21章6節
聖別された者の権利と義務
21、22章は、主がモーセを通して祭司に求められる特殊な律法が記されます。しかし、その目的は、「イスラエルのすべての人々」(21章24節、22章31~33節)が聖なる主に相応しい者となるためです。 人としての権利を…
ゼファニヤ 1章
その日は憤りの日
苦しみと悩みの日、荒廃と滅亡の日
闇と暗黒の日、雲と濃霧の日である。 ゼファニヤ書 1章15節
裁きを思い同時に救いを覚える
ゼファニヤは、ヨシヤ王という善い王の治世に登場しながらも、厳しい裁きを語った預言者です。そのため、ゼファニヤが活動したのは、本当はヨシヤ王の宗教改革が行われる前か、あるいは後だったのではないかと考え…
マルコ 13章1-13節
「また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。」 マルコによる福音書 13章13節
最後まで耐え忍ぶ者は救われる
主イエスは、弟子たちとのやり取りの中で「終末」について予告されました。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、多くの人を惑わし、戦争や地震、飢饉が起こり、さらに兄弟は兄弟を、父は子を死に追いやり、子は親に反…
エレミヤ 31章
これらの定めが
わたしの前から退くことがあろうともと
主は言われる。
イスラエルの子孫は
永遠に絶えることなく、わたしの民である。 エレミヤ書 31章36節
揺るぎない主の約束に憩う幸い
「見よ、わたしがイスラエルの家、ユダの家と新しい契約を結ぶ日が来る」と主は言われました(31節)。動物の犠牲による古い契約ではなく、キリストの血による新しい契約を結ぶ日が来ることの預言です。出エジプト…
エレミヤ 32章
「わたしは彼らに一つの心、一つの道を与えて常にわたしに従わせる。」 エレミヤ書 32章39節
主に従う一つの心一つの道
バビロニア帝国の軍隊に包囲されて、エルサレムが陥落するのは時間の問題となったとき、神の裁きを告げていた預言者エレミヤは王の獄舎に拘留されていました。不信仰を悔い改めない王と民に対する裁きは決定的でし…
エレミヤ 33章
「その日、その時、わたしはダビデのために正義の若枝を生え出でさせる。彼は公平と正義をもってこの国を治める。」 エレミヤ書 33章15節
その名は「主は我らの救い」
戦争による被害は悲惨でした。神殿も宮殿も焼かれて城壁は破壊され、都には死体が累々と横たわっていました。「そこは荒れ果てて、今は人も、住民も、獣もいない」(10節)ほどとなった廃墟に、人の目に見える希望…
エレミヤ 34章
「お前たちは皆、隣人に解放を宣言し、わたしの名で呼ばれる神殿において、わたしの前に契約を結んだ。」 エレミヤ書 34章15節
奴隷の解放を宣言する神
時は少し遡ってエレミヤがまだ拘留中のことでした。エルサレムの都は崩壊寸前でしたが、ゼデキヤ王は住民と共に奴隷の解放を宣言しました。「二つに切り裂いた子牛の間を通」る厳粛な誓約の儀式を経ての解放であっ…
レビ 22章
わたしはイスラエルの人々のうちにあって聖別されたものである。わたしはあなたたちを聖別する主である。…わたしは主である。 レビ記 22章32節~33節
献げ物とその取扱いに表れる忠実さ
22章では、祭司が汚れを退け、聖なる条件を満たした祭司自身が、聖なる条件を満たしたいけにえを献げること、そして、献げた物を共に食する者にも求められる聖さが述べられます。現在の献げ物の基準とはかけ離れて…
ゼファニヤ 2章
主を求めよ。
主の裁きを行い、苦しみに耐えてきた
この地のすべての人々よ
恵みの業を求めよ、苦しみに耐えることを求めよ。 ゼファニヤ書 2章3節
勝利の主へのへこたれない力強い行進
3節の「苦しみに耐えてきた」と訳されている言葉の元の意味は、「へりくだる」という意味です。「求めよ」という命令形の強い呼びかけが、へりくだる人びとに対して三度もなされています。 そしてこの2章では、裁き…
ヨハネ 18章28-38節
「わたしが王だとは、あなたが言っていることです。わたしは真理について証しをするために生まれ、そのためにこの世に来た。」 ヨハネによる福音書 18章37節
明け方の時刻深い闇の中で待ち望む輝き
次主日から今年のアドヴェントに入ります。この季節は夜の時間が長く、暗闇が濃くなります。ならば、一日のなかでのアドヴェントは「明け方」(28節)ということになるでしょうか。「明け方」は太陽の光が大地を照…
エレミヤ 35章
「おのおの悪の道を離れて立ち帰り、行いを正せ。…そうすれば、わたしがお前たちと父祖に与えた国土にとどまることができる。」 エレミヤ書 35章15節
神に対する真実な信仰の姿勢
これも時は少し遡ってヨヤキムが王であった頃、レカブ人一族の真実な信仰が明らかになったことがありました。レカブ人とは先祖の教えを守って「ぶどう酒を飲まず、住む家を建てず、ぶどう園、畑、種を所有せず、天…
エレミヤ 36章
「この災いは、すべて既に繰り返し告げたものであるが、彼らは聞こうとはしなかった。」 エレミヤ書 36章31節
預言者の真実な言葉を伝える仕事
預言者には忠実な弟子たちがいて、先生が聞いた主の言葉を余さず書物に書き留めたことが、きょうの箇所からわかります。エレミヤにはバルクがいて、彼は師匠の言葉を巻物に書き取る奉仕をしていました。ここは聖書…
エレミヤ 37章
エレミヤは丸天井のある地下牢に入れられ、長期間そこに留めて置かれた。 エレミヤ書 37章16節
預言者エレミヤの受難
主イエスが地上を歩まれたとき「エレミヤの再来」と言われたように(マタ16章14節)、旧約の預言者たちは、王よりも権威ある主に仕えて語ったために度々権力者から迫害を受けることになりました。それを恐れて、王…
エレミヤ 38章
「王様、この人々は、預言者エレミヤにありとあらゆるひどいことをしています。」 エレミヤ書 38章9節
降伏すれば生き残ることができる
王の取り巻きである官僚たちは、エレミヤが民衆に向かってバビロニアへの投降を呼びかけているのを聞いて、エレミヤを殺そうと考えました。エレミヤは泥のたまった水溜めに放り込まれて放置されます。しかし、エレ…
レビ 23章
6日の間仕事をする。7日目は最も厳かな安息日であり、聖なる集会の日である。あなたたちはいかなる仕事もしてはならない。 レビ記 23章3節
きょうの日を心に留めて生きる
23章は、祝祭日に心を留めて、それがどのようなことを記念する日で、どのように過ごすべきなのかをイスラエルの民に教えています。 ここには全部で七つの祝祭日のことが記されています。そのほとんどのところで、「…
ゼファニヤ 3章
そのとき、わたしはお前のうちから
勝ち誇る兵士を追い払う。
お前は、再びわが聖なる山で
驕り高ぶることはない。 ゼファニヤ書 3章11節
喜び満ちるその日を待ち望んで
ゼファニヤ書は繰り返し、「その日」すなわち「主の日」の到来を語ります。そして「主の日」とは、裁きの日でありつつ、同時に救いの日、悔い改めの日であり、同時に神に立ち帰る回心の日です。 主なる神への背きと…
毎月、改革派教会を動画で紹介する企画「わたしの街のこの教会」。2024年11月は神奈川県横浜市にある「青葉台キリスト教会」です。