誹謗中傷の言葉に囲まれていても | 詩編 64編

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詩編 64編

わたしを隠してください
さいなむ者の集いから、悪を行う者の騒ぎから。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 64編3節

誹謗中傷の言葉に囲まれていても

どこの世界でも言葉の持つ暴力性を警告することわざがあります。「人を呪わば穴二つ」などがその代表です。ここで詩人は、危険なまでの中傷を受けていたようです。傷口は小さいようでも深い所にダメージを与える鋭い剣とか、かすったぐらいでも致命的になる毒矢でたとえられています。

彼らが集団で謀議をすると言っていますから、社会で生きていけないと思えるほどの孤立無援さを感じても当然でありましょう。スマホの利便性が高まり、自覚なく行われる中傷や悪口の問題が、近年、顕在化しています。自分に対する悪口が気になりますし、自分自身も知らないうちに人を傷つけてしまっているのかもしれません。

このような人間の罪に、神がただちに報いると読むのは、おそらく正しくありません。しかし、神は決して罪を放置なさるお方ではありません。ただそれは、今のことか将来のことかは分かりません。

もちろん、そういう人たちが神の御業を知って悔い改めてくれたらもっと良いのですが、そうでなくても神はすべてをご存じです。ですから、自暴自棄にならず、神に信頼し続けましょう。神のもとに逃れるとき、神は私たちを支えてくださいます。

【祈り】

生ける神よ。人びとが相謀って悪口を言うときでも、神のみわざを思い、そこに希望を託せますように。

高内 義宣(津島教会)