エレミヤ書 40章
主から言葉がエレミヤに臨んだ。…親衛隊の長はエレミヤを連れて来させて言った。
「主なるあなたの神は、この場所にこの災いをくだすと告げておられたが、そのとおりに災いをくだし、実行された。それはあなたたちが主に対して罪を犯し、その声に聞き従わなかったからである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 40章1節~3節
主の言葉の実現を知りながら
宮武 輝彦(男山教会)
主から言葉がエレミヤに臨んだ。…親衛隊の長はエレミヤを連れて来させて言った。
「主なるあなたの神は、この場所にこの災いをくだすと告げておられたが、そのとおりに災いをくだし、実行された。それはあなたたちが主に対して罪を犯し、その声に聞き従わなかったからである。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 40章1節~3節
宮武 輝彦(男山教会)
2020年8月の聖書日課をまとめて表示します。
「エレミヤ書」の聖書日課をまとめて表示します。
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40章の冒頭に、「主から言葉がエレミヤに臨んだ」とあります。しかし、それは、エレミヤ自身が主の言葉を語るということではありませんでした。
かつてエレミヤから聞いた主の言葉のとおりエルサレム陥落という災いがくだされたことを、親衛隊の長ネブザルアダンが伝えて言いました。「それはあなたたちが主に対して罪を犯し、その声に聞き従わなかったからである」。まるで、親衛隊の長が預言者に成り代わったかのようです。
実に主なる神は異邦人である親衛隊の長を用いてエレミヤに語りかけてくださったのです。エレミヤには、ただその語られる言葉に謙そんに聞くことが求められました。
その一方で、親衛隊の長は主の言葉の実現を知りながら、神の民として生きるということではなかったようです。たとえ目に見える出来事が神のなさったことと知っていても、自分自身が神の民として生きるのでないなら無益です。誰であれ、個人的に主のもとに来なければなりません。そのために、神が愛する独り子をこの世に遣わされたことを知り、救いの恵みを感謝することが大切です。