主の翼の陰に身を寄せる者 | 詩編 36編

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詩編 36編

神よ、慈しみはいかに貴いことか。
あなたの翼の陰に人の子らは身を寄せ
あなたの家に滴る恵みに潤い
あなたの甘美な流れに渇きを癒す。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 36編8節~9節

主の翼の陰に身を寄せる者

罪の本質は、傲慢になることです。主なる神を恐れず、被造物であることを忘れ、創造主なる神の主権を否定することです。神を救い主、裁き主とは認めず、自らが自分の救い主、裁き主になることです。そして、自分のことや他人のこと、いろいろな物事を自分勝手に裁いて生きることです。

神に逆らう者は罪を分別することができず、むしろ罪を愛し、その口は悪事、欺きを語ります。そして、常にその身を自発的に不正の道に置き、悪を退けようとしません(2、3節)。そこに自由と喜びがあると思っているからです。

しかし、神の民は神の慈しみと恵みがなければ決して生きていけないことを知り、告白します。神こそが命の泉であるので、主からだけ命と救いを与えられ、たとえ暗い世の中であろうとも、神の光だけで善と悪の分別ができることを知って感謝する人びとです。

自分はいつも神の御前にあることを覚え、謙遜に生きていきましょう。心身に、また信仰の試練にあった時には、神の翼の陰を避け所にしてそこに身を寄せましょう。御言葉を通して神の慈しみと恵みがどれほど尊いことかを知り、神をほめたたえましょう。神に感謝する者を神は喜び、御心のままに助けてくださいます。

【祈り】

最も安全な避けところである主の翼の陰に身を寄せられる恵みを感謝します。

李 哲敏(東広島伝道所)